MENU

ボールパイソンをラック(引き出し)で飼育する!?虐待じゃないの!?

と、いう旨のポストを主語の大きい意見で戦う対戦型SNSこと「X」で見かけました。

そこで、自分なりに調べ、まとめて意見を述べます。

私はボールパイソンを大きなケージでレイアウトした状態とスネークラック(引き出し)の状態、両方で飼育したこともあるのでその経験も踏まえてお伝えできれば幸いです。

結論としては、好きなように飼えばいいじゃねぇかよ。です。

はい、おしまい

大前提として、どの飼育方法が絶対的な正解!ということはありません。
それぞれ一長一短がありますし、ボールパイソンをどのように飼いたいか、という価値観にも左右されます。
あくまで相手は蛇です、直接快適かどうかは聞けないので想像するしかないのです。
もし仮にハリーポッターやトムリドルのような蛇語使いがいたなら話は別ですけども。

目次

論文やガイドラインではどうなっているのか

まずはみんな大好きな論文や、環境省のガイドライン、書籍を確認してみましょう。

今回は

の三つの論文、文献から飼育環境について考えます。

Animal-appropriate housing of ball pythons (Python regius)—Behavior-based evaluation of two types of housing systems

Tina Hollandtらによって2021年に発表された論文です。

ラック飼育は虐待!派閥が絶対に引っ張ってくる論文はこれ

内容を簡潔にまとめると、

ボールパイソンをラックで飼育すると、自然な行動が抑制され、バリア(ケージの外壁)に体を押し付ける行動が見られた。この行動は十分な広さのあるテラリウムでは見られないことから、ラックシステムではストレスを感じていると考えられる。

というものです。

一見するとラックシステムはボールパイソンにストレスをかける飼育方法であるように思いますが、私は以下のような疑問を抱きました。

  • 自然に近い環境で自然下の行動が出るのは当たり前では?
  • ラックシステムに使用した飼育タブは透明なものなのでボールパイソンは落ち着かないのでは?
  • どちらも餌喰いは変わらなかったとあるが、ストレスを感じたなら拒食するのでは?

加えて、この論文では「ボールパイソンが自然下の行動を再現できることがストレスの低減に繋がる」という論調で書かれていますが、ボールパイソンは自然下ではラックのような狭く暗い巣穴で過ごしています。

つまり、ラックシステムのほうがよりストレスは低くなるはずなのです。

私はこの論文ではラックシステムのほうがボールパイソンのストレスである、という結論を導くのは不適切ではないかと思います。

爬虫類に関する飼養管理基準策定に向けた調査結果について

こちらは環境省が出している、爬虫類の飼い方についてのガイドラインです。

動物取扱業者における爬虫類の飼養管理基準について調査した結果がまとめられており、ボールパイソンについても記載があったので紹介します。(タップかクリックで拡大するよ)

バラバラの事が書いてある、編集合戦中のウィキペディアじゃねぇんだから

いやこれ書いてあることが統一されてねぇわ!同じ資料の中で矛盾が発生してるわ!

朝令暮改が過ぎるだろ倒産寸前の会社か?

例えば、水入れの必要性一つとっても・・・

脱皮直前でないかぎり、わりと小さめの水容器を設置すればよい。簡単にひっくり返らない少し重量のある水容器を使う。常にきれいな水を入れておく。

と、書いているかと思えば・・・

ヘビ、特にパイソンには、必要に応じてヘビがとぐろを巻いて水中に潜り、脱皮できるような大きさの水槽を用意する必要がある。

どっちなんだい!(なかやまきんに君)

この調子なので、ケージの大きさも正直参考になりません。まぁこのガイドライン自体が複数の書籍や報告の結果をキュレーションしたものなのでしょうがない面もあります。

環境省が出しているガイドラインがこれなので、今のところ、日本国内において明確にボールパイソンの飼育方法を示したエビデンスレベルの高い文献は無いように思います。

ボールパイソン完全飼育:石附 智津子

心のバイブル

私が赤本ぐらい信用している飼育バイブルです。困ったことがあれば真っ先にこれを見ます。チャットGPTより信用しています。

この本によると、飼育ケージは

ある程度、四隅が体のどこからかがぴったり付いていて光があまり入ってこない隠れていられる環境を好みます。

とあり、ラックシステムでの飼育もボールパイソンの居心地の良さや管理のしやすさの観点から推奨されています。

実際に飼ってみてどうなのか

冒頭でもお話したように、私は

  • ペットスネークとしてレイアウトしたケージでの飼育
  • ブリードを目標としてスネークラックでの飼育

の両方を経験しています。その経験をもとに「実際のところどうなの?」って話をします。

環境管理のしやすさ

圧倒的にスネークラックが楽で正確です。

立体活動できるように設定したケージは高さがあるため、温度と湿度管理が難しいです。
温度はヒーターでなんとかなるんですけど、湿度がもうホントに難しい。冬場は特にどんどん乾燥していきます。

一方スネークラックは高さが12センチ程度なので熱と湿気を閉じ込めやすく、ボールパイソンにとって非常に快適かと思います。

そのため、脱皮不全が起こったこともありません。

また、ラックは飼育環境全体が簡単に見渡せるので、排泄物を見落とすといったことが無くなりました。迅速に清掃ができるので衛生的に飼育できています。

まぁコレに関しては私がしっかりと全体を見渡さなかったのが悪いのもある。

ケージかつ、様々なオブジェクトを配置していると様々な場所に隠れて排泄したりするので、見落とすことがありました。

引き出しでの飼育モード

餌食い

スネークラックのほうがよく食べます。

ケージで飼育していた頃は、数か月間の拒食がザラでしたが、ラック飼育に切り替えてからは餌を与えれば必ず食べます。

安全性

意外にもラックのほうが高いと思います。

というのも、ケージは鍵をかけて逃がさないようにするのですが人間が飼う以上、鍵のかけ忘れが発生します。
お恥ずかしい話ですが、私も何度か脱走させてしまったことがあります。

一方、ラックは文字通り引き出しです。

引き出しは流石に閉め忘れねぇだろ。

ケージ飼育のいいところ

ここまでラック飼育べた褒めステママンになってしまいました。もちろん、ケージ飼育にもいいところはあります。

とにかく見た目がいいです。

広いケージにデカい水入れ、登り木にシェルターの欲張りセット

水族館や動物園のようなレイアウトでキレイなボールパイソンが遊んでいるのを見れるのはケージ飼育の特権です。
まぁこんな光景は一週間に数分見れるかどうかなのですが、それでも木登りしているのを見るのは楽しいものです。

ラックかケージか、まとめ

少数のボールパイソンを手間暇かけて世話をし、鑑賞して楽しみたいのであればケージ飼育がいいと思います。
実際、うにょうにょしているボールパイソンを見ながらお酒を飲むのはとてもよい時間でした。

一方で、複数のボールパイソンを管理したいのであればラックにヤシガラを敷いて管理するのがいいと思います。
ヤシガラを敷くことで、ボールパイソンが埋まり、気持ちよさそうにしている様子が見れます。

このように、飼育環境は十人十色でそれを探すのもまた、ボールパイソン飼育の楽しさではないでしょうか。

明らかに不衛生な環境や、高温・低温にしない限りは思い思いの方法でボールライフを楽しんでいただければと思います。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

このページを作った人

もちもち中井のアバター もちもち中井 ボールパイソン飼育者

ヒョウモントカゲモドキ1匹とボールパイソンたくさんを飼育している人。
このサイトでは飼育しているボールパイソンの情報や、飼育で役立ったことを書いていきます。また、各種モルフの情報や海外のコミュニティの話題も紹介しようと思っています。

コメント

コメントする

目次